太陽の照りつける渋谷スクランブル交差点を多くの人が横断していた

東京に住む人が東京の観光名所だと思っている場所と旅行者が東京に行ったら訪れてみたいと思っている場所が同じとは限らない。浅草にある浅草寺は東京に住む人も観光名所だと思っていて、旅行者も東京に来たら必ずと言っていいほど訪れる場所にもなっているけれど、このように両者が一致するとは限らないのだ。逆もまた然り。旅行者が期待する東京あるいは日本らしい光景が東京に住んでいる人が東京らしいと思うような光景とは限らない。

東京の人は観光名所とは思っていなくて、旅行者が東京らしい観光名所と思っている代表格は、ここ渋谷のスクランブル交差点だろう。JR渋谷駅前にある交差点は、東京に住んでいる人間のほとんどにとっては単なるちょっと大きな交差点だ。駅を出てセンター街や公園通りへと向かうために渡らなければならない通過点ぐらいにしか思っていない。しかし、ここは旅行者、特に海外からの旅行者にはとても人気のあるスポットで、大勢の観光客がやって来ているし、カメラで写真に収めている人も多い。

そのような海外からの旅行者を眺めていると、海外にはこのようなスクランブル交差点があまり無いのだろうかと思ってしまう。僕がヨーロッパなどで日本ではあまり見かけないラウンドアバウトを興味津々に見てしまうのと同じと考えてしまう。

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