駅近くの甲州街道の歩道に立ち止まって、下を行き来している人びとを眺めていた。ビルとビルの間にある道は真っ直ぐに東口の方へと伸びている。その道のほとんどはビルの影の中に入っていた。往来の人びとはみな蠢いている。駅から出てきた人、駅に向かう人、歩いている目的はみな人それぞれだ。そして、一瞬足りとも同じ様相を呈することはない。
欄干に寄りかかりながらそんな光景を眺めていると、今見ている人たちと同じ人たちを見ることは二度とないという事実が、僕をちょっと不思議な気分にした。
2016年5月 町角 東京 | |
歩行者 新宿 |
No
9733
撮影年月
2016年2月
投稿日
2016年05月04日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL