チャトゥチャック市場を歩き回るのを終えて、BTSのモーチット駅へと戻ってきた。あとはもうホテルに戻るだけだ。電車が来るのを待っている間、プラットフォームから外を眺めると、そこには広大な駐車場が広がっていた。旅行者である僕は公共交通機関を使ってここに来たけれど、自家用車でやって来る地元の人も多いのだろう。多くの自動車がきちんと整列して駐められている。
停まっている自動車を見ると、どれもこれも比較的新しいものばかりだった。ボロボロで動くのかどうかよくわからないようなものは一台も見当たらない。写真を見るだけでは、東京の駐車場となんら変わらない。それだけタイの人の所得が上がったということだろう。
ハンス・ロスリング氏が著した「ファクトフルネス」という本によれば、世界中どこの国でも出生率と国民所得の間には反比例の関係があるのだという。豊かになって国民所得が上昇すると、必ずや出生率は低下するのだ。
そこで僕はタイの出生率と国民所得をざっと調べてみた。世界銀行の調査によると、タイの一人あたりの国民所得は1990年から2018年の約三十年間で4,260米ドルから18,200米ドルへと急上昇している。同じ期間の出生率はどうかというと、こちらは2.1から1.5へと急降下だ。1.5という数字は少子化が叫ばれている日本とそう変わらない。ハンス・ロスリング氏が書いていたことはタイにもしっかりと当てはまるようだ。
2020年2月 タイ 乗り物 | |
バンコク 自動車 駐車場 |
No
11393
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年02月08日
更新日
2020年09月14日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
自動車写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA