鮮やかな刺繍の民族衣装を着ていた男が僕の前に立った。唇は固く閉じられている。堂々とした雰囲気を漂わせているのだけれど、なんだか写真を撮られて、あまり嬉しくないように見える。ここシナカンタンの町だけでなく、メキシコでは写真を撮られるのを忌避する人は多い。
男の着ているポンチョのような民族衣装には葉っぱの模様が隙間なく刺繍されていた。デザインには何らかの意味が込められていることが多いけれど、このデザインは何を表しているのだろう。まとっている人に力が漲ることでも意味しているのだろうか。周囲を見渡してみると、この民族衣装を着ている人はみな同じようなデザインのものをまとっている。この模様は村によって異なるらしい。確かにフチタンで写真を撮らせてくれて女性はまったく異なる模様の民族衣装を着ていた。
2011年1月 メキシコ 人びと | |
刺繍 民族衣装 男性 シナカンタン |
No
5073
撮影年月
2010年7月
投稿日
2011年01月17日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
シナカンタン / メキシコ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM