坊主頭の男の子がやって来た。僕の目の前に立つと、まるでメデューサに見られてしまった後のように微動だにしなかった。大きく目を見開いて、僕のことをじっと見詰めている。シャッターが切られる音が聞こえているはずなのに、瞬きさえせしない。そのうち、メデューサに見られているのは実は僕の方ではないかと思い始めた。
それにしても、写真を撮られるということは男の子にとっては珍しい経験のようだ。レンズを前にしてどう振る舞えばいいのかよく分からないようだ。その結果、一世一代の力んだ表情をしているようにも見えてしまう。
2014年4月 バングラデシュ 人びと | |
男の子 注視 マイメンシン |
No
8489
撮影年月
2009年9月
投稿日
2014年04月25日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
マイメンシン / バングラデシュ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM