一台のバスが信号で停まっていた。運転席の脇の窓は開いている。そして、運転手が窓の外を見ていた。おでこに大きな絆創膏が貼っている運転手だった。
僕と視線が合うと、運転手はちょっと威嚇するような顔つきをした。おでこにあるものを凝視するんじゃない、と言っているように見えた。本当にそう思っていたのかどうかは分からない。いずれにしても、おでこに存在感を放っている絆創膏は、厳しい顔つきをどことなく戯けてた顔のように見せている。そんなことを思っているうちに信号は青になり、バスは走り去っていった。
2014年7月 マレーシア 人びと | |
バス 運転手 クアラルンプール |
No
8626
撮影年月
2009年1月
投稿日
2014年07月03日
更新日
2020年01月16日
撮影場所
クアラルンプール / マレーシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM