古くからインドは「布の宝庫」と言われていた。特にキャラコと呼ばれるインド産の平織りの綿布はヨーロッパでも人気を博したという。この綿織物を安く大量に作りたいという動機がイギリスで技術革新を促し、産業革命の興起を招いたともされるくらいだ。その結果、イギリス製の綿織物が大量にインドに流れ込み、職人が大量に失業したというから歴史は皮肉だ。
プネーを歩いていると、布を扱うお店を見つけた。中で働く男がちょうど鋏で布地を裁断していることろだった。これがキャラコと言われるものなのかどうかは僕には分からないままカメラを向けると、男は鋏を横に置いて微笑んでくれた。素敵な笑顔だった。笑顔だけでなく、ツルツル頭も薄暗い店の中で輝いていた。
2012年3月 インド 人びと | |
禿頭 男性 プネー 笑顔 タンクトップ |
No
6213
撮影年月
2010年9月
投稿日
2012年03月01日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
プネー / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM