パタンのダルバール広場の一角にサドゥーがいた。サドゥーとはヒンドゥー教でヨガの実践や放浪する修行者のことを指す。神聖な存在だけど、中には修行とは関係なく、単にサドゥーの服を着て外国人観光客に有料で写真を撮らせたり、横柄に喜捨を強要することで生活している「観光サドゥー」も多いという。
この写真のサドゥーは僕の姿を見つけると、いそいそと近寄ってきて声を掛けてきた。そして、写真を撮れ撮れと言うのだった。
観光名所で外国人旅行者を探していたという事実を鑑みると、まるで俗世から離れて修行しているようには見えない。小銭と引換えに見せてくれた微笑みからは限りなく観光サドゥーの雰囲気が漂っていた。額に見える帰依の印もただの飾りなのもしれない。
2013年2月 ネパール 人びと | |
髭 顔 パタン サドゥー |
No
7244
撮影年月
2009年6月
投稿日
2013年02月12日
更新日
2024年01月06日
撮影場所
パタン / ネパール
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM