壁には多くのひび割れがあった。その壁の前を猫がひっそりと歩いている。痩せ細っていたので、野良猫のようだ。日頃食べ物にあまりありつけていないのだろう。目の前を通り過ぎていったのだが、僕に一瞥をくれることはない。まるで僕なんてそこにいないかのように歩き去っていった。僕が目に入っているかさえもよくわからない。
それはそれで仕方が無い。僕が手にしていたのは餌ではなく、一眼レフだ。もし、僕が何か食べられるものを持っていたら、猫の対応ももうちょっと違ったものになっていたのかもしれない。
2014年1月 動物 フィリピン | |
猫 ビガン 壁 |
No
8267
撮影年月
2008年9月
投稿日
2014年01月25日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
ビガン / フィリピン
ジャンル
動物写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM