もう町は暗くなっていた。でも、通りは大勢の人たちで賑わっている。この町は日が沈んでからが本番なのだ。そんな通りを歩いていると、大きな光る看板の前に差し掛かった。それは光っているばかりで、広告の類は何も描かれていない。ひょっとしたら、「裸の王様」の話と同じように馬鹿には見えない広告が書かれているのかもしれない。もし、そのような装置ができたら顧客の選別に大活躍するだろう。
看板の前には大勢のシルエットが歩いている。この人たちにも広告は見えていないのだろう。立ち止まって眺める人はいなかった。
2006年3月 人びと 東京 | |
新宿 シルエット |
No
353
撮影年月
2006年2月
投稿日
2006年03月09日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
夜間写真
カメラ
CANON EOS 1V