ホテルに向かって歩いていた。この日はヤンゴン滞在の最終日だった。ホテルに戻ったらチェックアウトして、空港へと移動し、この国とはさよならだ。僕のちょっとした旅は終わりを迎えようとしていた。名残を惜しみながら、僕は視界に入ってくるものを何ひとつ見逃さないように歩いていた。でも、僕とは違って地元の人にとってはこの日もいつもと変わらない一日だ。道路脇には露天商がのんびりと並んでいて、車道では自動車たちが走り回っている。
しばらくすると、道端に女の子がしゃがんでいるのが目に入ってきた。道端に腰を据えているけれど、女の子はそこで商売をしていた訳ではない。ノートと鉛筆を手にしていた女の子はそこで勉強していたのだ。学校の制服を着ているから、学校が終わってすぐに今日習ったことの復習でもしているのかもしれない。女の子にカメラを向けると、キリッとした視線が返ってきた。まるで勉強の邪魔をしないでとでも言いたげな視線だった。
2019年9月 ミャンマー 人びと | |
女の子 ノート ペン 勉強 ヤンゴン |
No
11189
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年09月11日
更新日
2023年09月09日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA