激しい雨の中、女の子は屋台で働いていた

無事に宿に辿り着いてチェックインをしバックパックを部屋に置くと、僕は一息つく暇もないままバンコクの町に出かけることにしたのだった。最初に向かったのはカオサン通り。ここは世界有数のバックパッカーが集まるところで、昔僕がやって来た時も宿を構えたところだ。観光地でも無いけれど、懐かしさに惹かれて足を向けることにしたのだった。

向かっている途中で雨が降り出して、カオサン通りに着いた時には既に土砂びりになっていた。今バンコクは雨季だ。雨の降りつける路上に多くの屋台が出ている。でも、これだけ激しい雨が降っていると道を歩いている人は少ない。殆どの人はどこかで雨宿りしてしまっている。商売をしている人にとっては恨めしい雨に違いない。写真の女の子はそのように並んでいる屋台で働いていた。雨の中に腕を伸ばして、雨の具合を見ている。少しでも早く止んでほしいと思っているのかもしれない。

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