路地の向こうにうつむき気味の人影が歩いていた。沈鬱なのはうつむき気味であるく人影だけでなく、路地全体がそのような雰囲気だった。バトゥ・パハという地名は、バトゥ(石)とパハ(ノミ)という意味でかつて鉱山開発で栄えたところだ。でもそれも昔のこと。今では古い建物の残る田舎町だ。
賑わっていたころには、日本人クラブもあったくらいに大勢の日本人がこの町に居住していた。放浪の詩人・金子光晴も日本人クラブにあった宿泊施設に宿泊して、その経験が「マレー蘭印紀行」の「バトパハ」の章に結実している。
2009年4月 町角 マレーシア | |
路地 バック・ショット バトゥ・パハ |
No
2708
撮影年月
2009年1月
投稿日
2009年04月21日
更新日
2024年08月14日
撮影場所
バトゥ・パハ / マレーシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM