路地には人っ子一人いなかった。まるで廃墟の中に足を踏み入れたかのように路地は静まり返っている。そんな誰もいない路地に一匹の野良猫がいた。僕が近づいてくる気配を感じた猫は、動きをピタッと止めて僕をじっと見始める。僕が敵なのか見方なのかを思案しているようだった。そして、すぐにその答えが出たようで、あっという間に僕の前から走り去ってしまった。
どこの国でも野良猫は用心深い。そう簡単には心を許してはくれないのだ。岩合光昭さんが猫と仲良くなるのが、どれだけすごいことなのか実感する瞬間だ。
2014年6月 動物 マレーシア | |
路地 バトゥ・パハ 猫 |
No
8590
撮影年月
2009年1月
投稿日
2014年06月15日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
バトゥ・パハ / マレーシア
ジャンル
動物写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM