カトマンズの道端にちょっと出っ歯のお母さんが腰を下ろしていた。膝の上で幼い女の子を抱えている。写真を撮らせてもらおうと声をかけると、お母さんはちょっと吃驚していた。その一方で、可愛らしい女の子は澄ました顔でカメラを見ていた。まるで撮られ慣れているような顔だった。
女の子の目の周りは黒い塗料で縁取られていた。これはカージャルというアイライナーのようなもの。おしゃれでしているわけではなく、塗っておくと邪視から子どもを守るという意味があるものだ。
南アジアではまだまだ幼い子の死亡率は高いのか、町を歩いていてカージャルを付けた子どもを見かけるのも珍しくはない。かつての日本と同じようにインドにも「7歳までは神のうち」という感覚があるように思える。
2009年11月 ネパール 人びと | |
娘 カージャル カトマンズ お母さん 親子 |
No
3369
撮影年月
2009年6月
投稿日
2009年11月12日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
カトマンズ / ネパール
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM