カトマンズの道端で行き会った老人はバドガウンレ・トーピーと呼ばれる帽子をかぶっていた。この老人と同じような帽子をかぶっている人は多い。ネパールの伝統的な帽子なのだ。
老人は白くなっているものの、手入れの行き届いた立派な髭を蓄えていた。両端が下に垂れている。これで両端が上にピンと反り返っていれば、立派なカイゼル髭になるのだが、それほどの意気込みは感じられなかった。
髭にばかり気を取られていたのに気がついて、慌てて老人の顔全体に目を向けたら、うつろな顔をしていた。僕を見ているような、見ていないような焦点が定まっていない視線だった。ひょっとしたら見知らぬ人間から写真を撮らせてくれなんて言われて緊張していたのかもしれない。
2009年10月 ネパール 人びと | |
髭 うつろな顔 帽子 カトマンズ 口髭 老人 |
No
3310
撮影年月
2009年6月
投稿日
2009年10月25日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
カトマンズ / ネパール
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM