青年はカメラを向けられて驚いていた。口を半開きにしながら、細い目を僕に向けている。泡を食っているかのようだ。そして何が起きているのか思案中に見える。なんてことはない。ただ単に僕が青年の写真を撮ろうと思っただけだ。
それはそうと、半開きの口の中は真っ赤だった。青年はパーンを噛んでいたのだった。パーンは噛み続けていると、高揚感を味わうことができるらしい。でも、青年は高揚感に浸っているようには見えない。ひょっとしたら、僕が青年のお楽しみの邪魔をしてしまったのかもしれない。
2015年4月 ミャンマー 人びと | |
口 ピイ 青年 |
No
9177
撮影年月
2010年2月
投稿日
2015年04月13日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
ピイ / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM