バングラデシュのダッカにあるショドルガットで撮影。
この辺りには橋が無いので、地元の人たちは川幅の大きなブリガンガ河を渡るためにショドルガットに来るのだった。かと言って、渡船やフェリーが航行しているわけではない。みな木製の小舟で渡るのだった。波止場は乗客を向こう岸に運ぶ小舟で混雑している。
小舟はどれも日本だと池でカップルが乗っていそうな手漕ぎボートだから、それぞれのボートにはひとりずつ漕手が乗り込んでいる。写真の中でルンギを穿いている男もそのような漕ぎてのひとりだ。男のボートには誰も乗客が乗っておらず、男は空っぽのボートの端にポツンと立っていた。