ムルシダバッドを歩いていると目敏くカメラを見つけた男が僕のところにやってきた。暇を持て余している人にとっては、カメラを抱えて気ままに歩いている僕は格好の暇つぶしだろう。でも、残念ながら男は英語も日本語もできなくて、僕は地元の言葉であるベンガル語ができない。近寄ってきた男は何かを話しかけてくるものの、何を言っているのかは分からなかった。
言葉が通じればもっと面白いのだろうけど、ベンガル語をまったくできない僕はボディランゲージで意思の疎通を図るしかない。この場合のボディランゲージはカメラを向けることだった。カメラを向けると男は白い歯を見せて微かに笑った。その笑いには、かなり苦笑いが含まれているように見えた。
2013年3月 インド 人びと | |
顔 男性 ムルシダバッド 歯 |
No
7372
撮影年月
2011年6月
投稿日
2013年03月26日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
ムルシダバッド / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM