の朗らかさである。ここはミャンマーの地方都市ピイ。街を歩いていると、人懐こい笑顔に出会うことは珍しくないが、ここまで遠慮のない朗らかさに遭遇することはそう多くない。カメラを向けると、女の子は目を細めながら笑い出し、ついでに舌をぺろりと出してみせた。写真に写ることを気にしているのかと思えば、むしろこちらを面白がっているような調子である。学校に通っている年頃だろうが、こういう調子の女の子は、きっと教室でもよく笑っているに違いない。もっとも、人気者かどうかまでは知らない。そこまで調査するつもりもない。
ピイという町は、ミャンマーのエーヤワディー川沿いにある古い都市で、かつてはシュリ・クシェトラという古代都市の近くに栄えた場所でもある。歴史の教科書に出てきそうな地名だが、実際に歩いてみると、歴史よりも生活の音のほうがよほど大きい。女の子の笑い声もそのひとつで、思いのほかよく響いた。路地の壁に当たって反射したのか、やけに広がる。後ろの方でのんびり寝そべっていた犬が、驚いたように首を上げ、こちらの様子をうかがっていた。犬にしてみれば、昼寝の邪魔をされた格好だろう。
| 2015年5月 ミャンマー 人びと | |
| 女の子 笑い ピイ 舌 |
No
9213
撮影年月
2010年2月
投稿日
2015年05月01日
更新日
2026年03月07日
撮影場所
ピイ / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM