下町の路地をひとりで歩いていた。とても静かだ。東京では、住宅街を歩いても、路上で寛いでいるような人と行き会うことはない。そういう意味では、アジア各国を歩くのと違って、あまり楽しくないのだった。そんな路地に突然ふたりの子供が現れた。一輪車にまたがって向こうからやって来たのだった。そして、目をくれることなく楽しそうに僕の横を通りすぎていく。ふたりがいなくなると、僕は再び静寂に包まれた。
僕の頃とは違って、最近の小学校では一輪車の授業があるらしい。一輪車に乗っている小学生はそれほど珍しいものではなくなったような気がする。
2005年4月 人びと 東京 | |
こども 根津 一輪車 |
No
62
撮影年月
2004年5月
投稿日
2005年04月19日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
根津 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V