建物の窓が鏡張りのようになっていた。路上にある全てのものが、そこに写り込んでいる。通りをゆく自動車や歩行者の姿も、もちろん鏡の中で動いていた。でも、なんだか鏡の向こうには、ここではない別の世界が広がっているような気がしてしまった。
念のため、鏡の中が現実世界を写しているだけのことを確認するためにじっと見ていると、スーツ姿のビジネスマンのが現れた。ふたりは足早に歩いていて、すぐに鏡の中からは消えてしまった。そして、路上にもふたりの姿を確認することは出来なかった。
2005年4月 人びと 東京 | |
サラリーマン 池袋 鏡 |
No
66
撮影年月
2005年4月
投稿日
2005年04月25日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
池袋 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V