僕の前を家族連れが歩いていた。大きな鞄を抱えながら、お母さんがふたりの娘を連れて歩いている。どこの国でもお母さんという存在は大忙しなのだ。
幼い妹の方はお母さんに抱えられている。そのため、妹だけが進行方向とは逆を向いていたのだった。こちらに顔を向けた子は何故だか眉間に皺を寄せている。僕と目が合った。そして、不思議そうに僕のことを見続けていたのだ。僕が一体何者のなのかを思案しているように見えた。その視線に応えるために、僕は静かに一眼レフを構えたのだった。
2015年3月 メキシコ 人びと | |
バック・ショット 家族 女の子 オアハカ |
No
9113
撮影年月
2010年7月
投稿日
2015年03月12日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
オアハカ / メキシコ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM