ミャンマーのピイで撮影。
自転車タクシーのサイカが道路脇に停まっていた。穴だらけの帽子を被った漕手が座席に腰を下ろして寛いでいる。客待ちをしている間に分厚い本を読んでいるようだ。ここではちょっとした合間に読書を指定る人を見かけるのは珍しいことではない。でも、男は熱心にページを捲るばかりで、周囲の客がいるのかどうかなんて全く気にしているようには見えなかった。
これくらい熱中していると、仕事の合間に読んでいるのか、読んでいる合間に仕事をしているのかは判然としない。もし、後者だとしたら本好きの僕にとっては、サイカの漕手は天職だ。