男の子と女の子が無言で僕を見据えた
ロンプールを歩いていると、男の子とワンピースをまとった女の子が僕のところにやって来て立ち止まった。女の子はまだ幼いからかヒジャブで髪の毛を覆っておらず、顕にしたままだった。バングラデシュはイスラム教徒が多数を占める国。大人の女性は人前で髪の毛を覆うのがマナーの世界だ。
そこでいつも思うのだが、イスラムの世界では何歳になったら女の子は髪の毛を隠さなくてはいけないと決まっているのだろうか。歩いていると、幼くとも大人と同じように髪の毛を隠している女の子もいるし、そこそこ大きくても覆っていない子もいる。明文化されたルールはなく、親の教育方針に拠るのかもしれない。
そんなことを思いながら、ふたりにカメラを向けてシャッターを切っていた。ふたりは無言のままだ。ただふたりは僕のカメラを見詰め続けていた。なんだか言葉のない世界に舞い込んでしまったかのようだった。
| 2014年8月 バングラデシュ 人びと | |
| 男の子 女の子 視線 ネックレス ワンピース ロンプール |
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PHOTO DATA
No
8703
撮影年月
2009年9月
投稿日
2014年08月10日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
ロンプール / バングラデシュ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM
