道端で行き合った男はタキーヤと呼ばれるイスラム帽を被って、モジャモジャの髭を蓄えていた。さらに、胸毛も濃かった。体毛の濃さと好奇心の間には何ら関係がなく、この男も他の地元の人と同じように強い好奇心を持っている。通りすがりに見かけた僕に特に理由もなく話しかけてきたのだった。もっとも、地元の人からしてみれば、見知らぬ外国人が歩いているだけでも話しかける理由になるのかもしれないけれど。
個人的には、インド人よりもバングラデシュ人の方がずっとお喋りなような気がする。インドのコルカタの辺りは西ベンガル州というだけあって、そこに住んでいる人もバングラデシュと同じベンガル人だ。インドとバングラデシュ(当時は東パキスタン)が独立する時にイスラム教徒が多い地域がバングラデシュに、ヒンドゥー教徒が多い地域がインドに帰属することになっただけで、もともとインドの西ベンガル州とバングラデシュをあわせた地域がベンガル地方なのだ。でも、人々の気質はインド側とバングラデシュ側で結構違うような気がする。
2014年9月 バングラデシュ 人びと | |
髭 胸毛 男性 ソイヨドプール タキーヤ |
No
8789
撮影年月
2009年9月
投稿日
2014年09月22日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
ソイヨドプール / バングラデシュ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM