いつも通り住宅街の路地を歩いていた。上海に広がる昔ながらの町には、路地が迷路のように絡み合っている。歩き始めるとすぐに自分の所在地はわからなくなってしまい、文字通り迷路のよう。もっともそれが知らない町を散歩する時の醍醐味だったりするのだけれど。そんな醍醐味を味わえる路地も、再開発がもうスピードで進む上海でなくなってしまうのも、それほど先ではないだろう。
歩いていると、ふたりの人が道端で立ち話しているのが見えた。僕と違って地元の人にとってはここがどこだかちゃんとわかっているに違いない一方で、よそ者にとっては路地の全貌を知るのは難しい。そういう意味では路地は忍者屋敷のように外からの侵入者を阻む仕組みなのかもしれない。
2008年9月 中国 町角 | |
路地 上海 立ち話 |
No
2032
撮影年月
2008年6月
投稿日
2008年09月24日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
上海 / 中国
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM