嘉義駅(嘉義)
何かしらのアナウンスがあるわけでもなく、プラットホームは黄昏の静けさに包まれていた
列車は短い時間停車すると、黄昏の中に溶けるようにして走り去り、再び静寂だけが残った
列車の扉はすべて開いたままで、まるで気怠さに負けて大きなあくびをしているかのようだった
嘉義(台湾)
男の様子に何かしらの自由さと諦めが同居しているように見えた
通りに面している建物だけではなく、その裏側にも昔ながらの家屋が並んでいるようだった
茶葉の産地として有名な阿里山の麓にあるので、嘉義には茶を売る店が多くあるのだろうと思い込んでいたけれど、それは僕の思い違いだった
盤面を見ると駒が少なくなっているから、勝負は佳境に差し掛かっているようだ
日本の植民地だったという歴史を考えると、日本語への親しみは少し意外で、朝鮮半島でのイメージとは大きく異なっている
故宮博物院南部院区(嘉義)
ガラスケースの中に世界で一番有名な白菜が置かれていた
今でこそ、西洋にもマイセンやウェッジウッドといった名の知れた陶磁器メーカーがあるけれど、もともとは中国発祥の技術だ
仏像はどこからともなくお経が聞こえてくるのを待っているのかもしれないけれど、ここは寺院ではなく博物館だ
参拝客
好奇心
笑顔
広場
柱
バス