下総国の総鎮守である葛飾八幡宮は歴史ある神社だ

葛飾八幡宮でお参りする男
葛飾八幡宮でお参りする男
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葛飾八幡宮と聞くと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台になった東京の葛飾区にある神社だと思う人は多いだろう。でも違う。葛飾区になければ、東京にもない。葛飾八幡宮を訪れようと思った僕がこの日にやってきたのは総武線の本八幡駅だった。そう、葛飾八幡宮は千葉県市川市にあるのだ。

葛飾八幡宮は寛平年間(889年-898年)に創建されたと伝えられる歴史のある神社で、下総の国を守護する総鎮守とされる。なぜ千葉県にある神社が東京の地名である葛飾を名乗るのか、気になったので調べたところ、僕の理解が間違っていたことが発覚した。葛飾という地名自体が東京(武蔵国)に属するものと思っていたのが間違いだったのだ。今でこそ葛飾区は東京に属しているけれど、もともとは下総国に属する古くからある地名。それが1600年代に西部地域だけが武蔵国に編入された結果、葛飾は東京と千葉県に分かれることになったのだ。

葛飾八幡宮は武蔵国に編入されなかった地域に位置しているため、今もなお千葉県に鎮座しているのだ。だからこそ、葛飾八幡宮を訪れるには総武線の本八幡駅を目指す必要があったのだ。葛飾八幡宮と聞いて思い浮かべる葛飾は、東京にある葛飾区とは遠い昔に袂を分かった親戚のような葛飾なのだ。

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ENGLISH
2023年6月 千葉 町角
市川 提灯 お辞儀 神社 参拝客

PHOTO DATA

No

12501

撮影年月

2023年2月

投稿日

2023年06月03日

更新日

2023年08月07日

撮影場所

市川 / 千葉

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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