ガランとした空き店舗の中に配管と影だけが入り込んでいた

秋葉原の空き店舗
秋葉原駅近くの空きテナント
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僕が幼い頃から秋葉原という町は賑わい続けているものの、その性格は移り変わっている。僕のイメージではここはパソコンの町だった。かつてパソコン界のポルシェと言われていたマッキントッシュが欲しくとも高くて手が出せなかった僕は、秋葉原に来てマッキントッシュに触ってしまい、より一層欲しくなって苦悶していたものだ。

秋葉原の賑わいは、第二次世界大戦後のラジオ部品の販売に端を発している。最初は「ラジオの町」だったのだ。今でも秋葉原ラジオセンターなどにこの時代の残滓が見られる。それが高度成長期になると「家電の町」になり、その後「パソコンの町」になり、今では「アニメとゲームの町」に変貌している。

今の秋葉原を歩くと、いたるところにスマホ・ゲームの広告が出ている。スマホ・ゲームのキャラクターは女の子ばかりだなと思いながら秋葉原駅に向かって歩いていると、空き店舗が目に入った。駅に近い場所なのにテナントが入らないようだ。中はガランとしていて、配管がむき出しになっていて、外を歩く人のだけが店舗の中を動いていた。

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ENGLISH
2021年8月 町角 東京
秋葉原 パイプ

PHOTO DATA

No

12013

撮影年月

2021年2月

投稿日

2021年08月29日

更新日

2023年08月13日

撮影場所

秋葉原 / 東京

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

RICOH GR III

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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