辺境作家の高野秀行が中国四川省の成都を出発し、ビルマ北部を通って、最後にはインドへ向かう。結果的にはインドに不法入国することになって、著者はインドへの渡航ができなくなってしまう問題作。
アマゾンで買う自分を認めてくれない日本と、優しく受け入れてくれるアジアを往来する人々の心温まるエッセイ。著者の文章には常にどことなく寂しさ、やるせなさがつきまとう。でも、それがとても良い。
アマゾンで買うインドのデリーから、イギリスのロンドンまでを、バス(特に路線バス、高速バスなどの乗り合いバス)だけを使って一人旅をするという目的で日本を飛び出した主人公「私」の物語。
ソ連が侵攻する前のアフガニスタン、革命が起きる前のイランにも訪れている。
アマゾンで買う1958年に米フルブライト基金により渡米した小田実(1932-2007)が、一枚の帰国用航空券と持参金200ドルで世界一周旅行に出かけ、一泊1ドルのユースホステルなどに宿泊しながら、世界のあらゆる人たちと語りあった体験記。日本のバックパッカーの走りかも。
アマゾンで買う黄檗宗の僧侶であった河口慧海(1866-1945)が仏陀本来の教えの意味が分かる物を求めて、日本人として初めてチベットへの入国する。
昔のことなので、日本を出るまでが長い。
アマゾンで買う詩人であり作家である佐藤春夫が訪れた日本統治下の台湾に着想を得た小説集。小説集となっているものの紀行文に近い。作中で赴いた阿罩霧の林家は実在する霧峰林家のことで、その邸宅は今でも保存されていて見学可能。また後に台湾原住民による最大規模の抗日蜂起事件の舞台になり、台湾映画セデック・バレにも描かれた霧社も訪れている。
読みながら実際の足跡を地図で辿るのもまた楽し。
アマゾンで買う英国生まれのイザベラ・ルーシー・バード(1831-1904)が1878年6月から9月にかけて東京から北海道まで旅行した記録。明治維新当時の日本の地方の住居、服装、風俗、自然を細かく書き留めてあり、近代以前の日本の情勢を知ることのできる資料となっている。
通訳を務めた伊藤鶴吉のことを嫌っているけれど、頼りにしていて興味深い。
アマゾンで買う英国生まれのフード・ジャーナリスト、トラベル・ジャーナリストであるマイケル・ブースが日本を皮切りに、韓国、中国本土、台湾、香港をめぐり、東アジア情勢に思いを馳せた本。
著者は100日間に及ぶ日本の食文化を堪能した経験をまとめた「英国一家、日本を食べる」の著者でもある。
アマゾンで買うアメリカ出身の東洋文化研究者、著述家である著者が人が密集する著名な観光地でもなく、SNSで話題を呼ぶスポットでもないけれど、日本の魅力が隠されているような場所をめぐる旅。
個人的には青ヶ島に行ってみたい。
アマゾンで買う思想史家・歴史家・評論家である著者が数多ある外国人の日本紀行文から幕末から明治初期にかけての日本文化を探る。鎖国が解けてそれほど経っていない頃の日本を描いた紀行文を読んでいると、確かに自分の生まれ育った日本とは違う日本ではないかと思うことも多い。そのことをもって、著者は当時の日本の文化を「滅んでしまった文明」と呼んでいる。日本文明はたかだか150年くらいで全くの別物になってしまっているのだ。
アマゾンで買うギリシャのウラノポリからアトス半島に入り、ギリシャ正教における修道の中心地であるアトス山を周回するギリシャ編とイスタンブールから黒海沿岸を経由し、シリアとの国境に近いディヤルバクルに至るトルコ編が記述されている。
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