ミニバンの中にいた女の子と男の子が窓越しに笑ってくれた

学校の前を通りかかると自動車が停められていて、男の子と女の子が中に乗っているのが見えた。ふたりとも制服を着ていて、女の子はネクタイも締めている。おそらくは学校を終えたばかりで、送り迎えの車に乗り込んで家路に就くところなのだろう。近寄ってカメラを向けると、ふたりは窓越しに微笑んでくれた。カメラを楽しそうに見てくれたのだ。

この写真を撮ったのは世界遺産にも登録されているゴール旧市街の中だ。日本で世界遺産というと、もうほとんど村おこしと同じようなレベルになっている。観光客がやって来てお金を落としてくれるように、権威に観光名所として指定してもらうような意味合いかしかないような気がする。歴史的な意味合いなどは二の次であようにさえ見えてしまう。しかしながら、ここでは歴史あるエリアが指定されているだけだ。世界遺産に指定されているエリアを歩いても、あまり観光客の姿は見かけない。そこには普通の生活があって、学校もまたあるのだった。

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