ワット・プラケオに建つ堂宇の屋根は鮮やかに彩られていた

ワット・プラケオに建つ堂宇は黄金で彩られていなくとも、鮮やかなタイルで彩られた屋根が白い壁と青い空によく映えている。日本では仏閣といえばモノトーンのイメージがある。タイの寺院よりも落ち着いた雰囲気で、ここのように鮮やかに彩色されていることはあまりない。そのため、このような屋根を見ていると異国情緒を感じる。同じ仏教寺院とはいっても、その配色は文化によって異なる。ガウタマ・シッダールタも寺院の配色については何も言い残さなかったに違いない。

写真の屋根もオレンジ色で鮮やかだった。扉は金色で縁取られているけれど、屋根に金色は用いられていない。タイは暑い国だ。強い日差しがオレンジ色の屋根に降り注いでいる。確かにオレンジはこのような天候の下で映えるのだけれど、見栄えのためだけにオレンジが使われている訳ではないのではないか。この色は僧侶がまとっている袈裟と同じ色だ。建物自体が袈裟をまとっているイメージにするためにこの色が使われているに違いない。

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