ジャカルタ・コタ駅前で幼い女の子がまるで祈るかのように両手を口元に当てていた

ジャカルタ・コタ駅の前で両手を口に当てていた幼い女の子 — 両手を口に当てた幼い女の子

ジャカルタ・コタ駅のファタヒラ広場よりの出口を出ると大勢の人が右往左往していた。電車から降りてどこかへ向かう人がウロウロしていて、その人を目当てに停まっている乗り合いタクシーやGrab、Gojekの車両が客待ちをしながら停車していて、小腹が空いた人を虎視眈々と狙う屋台も並んでいた。ワシャワシャとしている駅前は慣れていない人が訪れたなら戸惑ってしまうに違いない。

ここから少し歩いたところにファタヒラ広場というオランダ統治時代に作られた広場がある。ここはジャカルタ市内有数の観光名所で海外からの旅行者はもちろん、インドネシアの人も大勢訪れる。そのためジャカルタ・コタ駅から広場を目指す人も多いのだろう。それがちょっとしたカオスの原因になっているのだ。

写真の幼い女の子はそのような駅前に立ち尽くしていた。お母さんがすぐ横に立ってはいるものの、大人が忙しく動いている場所にちょっと戸惑っているようだ。眉間に皺を寄せた女の子は口に手を当ててキョロキョロとしていた。一刻も早く、このワサワサが収まるのを祈っているかのようだった。

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