人びとが気だるさの充ちた路地でダラダラしていた

路地でダラダラしていた人びと
タイのバンコクで撮影
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歩いている最中にふらっと覗いた路地の片隅に木製のテーブルが出ていた。年季の入ったテーブルだった。日陰になっているテーブルの上で男が胡座をかいていて、その脇で女性が何か書き物をしていた。路地は静けさに包まれている。テーブルの下には古タイヤが転がっていて、奥にはバイクが駐められている。それ以外にも雑多なものが路地には置かれていた。路地の先の方には男が立っているのも見える。

でも、その全てがじっとしたまま動いていない。まるで時間が止まってしまったかのようだった。唯一動いているのは、テーブルで書き物をしている女性の手だけだった。そのような静けさの中で、僕は照りつける日差しの音が聞こえてくるような気がした。カンカンに照りつける太陽の光は、この路地にもしっかりと入り込んできている。容赦なく入り込んだ日差しは、路地にあるもの全てを気怠さに包み込んでいるようだ。路地には物憂げな雰囲気が充満していた。

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ENGLISH
2018年4月 町角 タイ
路地 バンコク テーブル

PHOTO DATA

No

10522

撮影年月

2017年9月

投稿日

2018年04月16日

更新日

2024年02月20日

撮影場所

バンコク / タイ

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA

日本国外で撮影した写真とエッセイ

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